省エネだけじゃない!?屋上緑化の有効活用


ストレスを緩和するための憩いの場として

屋上緑化は、太陽の光を遮るものがない屋上に植物を自生させる環境を作ることです。本来の役割として屋上に植物を育てることで、室内を快適な空間にすることです。例えば夏は植物が生み出す日陰と水分の気化熱によって室温を下げることで、冷房の設定温度を上げることによる省エネ効果を与えます。

これまでは夏場の省エネ対策として利用されてきた屋上緑化ですが、植物を育てることで得られるメリットを生かして様々なことに活用されています。まず屋上の植物をうまく活用することによって、建物内にいる人たちの憩いの場として活用されています。自然の風景にはストレスを緩和する効果があり、屋上に植物だけでなく水のせせらぎや木材を使ったいすなどを配置することで利用する人のメンタルケアに役立ちます。

いざという時の食料のために

屋上緑化のもう一つの活用法として、いざという時の食料を得る場所として利用されています。災害が起きた時に一番困るのが、食料の供給網が断たれることです。そこで災害が起きて食料が足りなくなった時を想定して、屋上で植物を育てる際に水耕栽培という形で野菜や果物を育てるという取り組みです。水耕栽培にすることで土で育てるのと違い病気になりづらいだけでなく、太陽を遮るものがないため光合成がしやすいので丈夫でおいしい野菜や果物が収穫できます。もちろん緊急用の食料というだけでなく、新鮮でおいしい食材を使うことで新しい産業を生み出すことにも役立っています。

スイスでは1970年代に屋上緑化が注目を集めてから、新築の公共施設にも積極的に導入され続けたことによって広く普及しています。

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